南アルプスの女王
仙丈ヶ岳 SENJOGA-TAKE(3032.6m) |
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7月4日(土曜日)
大平山荘の入り口が薮沢新道コースの登山口である。8:38に出発。山荘の右横を通って奥に進み、薄暗い樹林帯 に入る。32名のメンバーが8名ずつ4班に分かれ、1班から一列になって登山道を進むと、写真を撮ろうとしても、 直ぐに後ろの人が来て、ゆっくりシャッターを切ることが難しい。光線不足も手伝って、最初のうちに撮った写真は 殆ど手ぶれで、ここに紹介することが出来ない。シラビソやコメツガの原生林を黙々と登っていると、9:10にジ グザグの登山道になってきた。 9:30休憩。上着を脱ぎ、水分補給をする。モミジカラマツ、シナノキンバイ、シロバナヘビイチゴ |
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休憩を終えて、しばらく歩いていると薮沢が近くなった。10:02藪沢の木橋を渡って沢の右側の登山道を登って
ゆく。少しガスがかかってきて沢の奥の方がはっきりと見えない。更に登ってゆくと10:23に雪渓にやってきた。 リーダーから「今の時期に雪渓を歩く場合には注意が必要だ。どこでも無闇やたらに歩いていると薄い所があって、落ち たら出てはこれない」という注意があった。私達は雪渓の真ん中でなくて右端を歩いたり、陸の道に出たりしながら登 って行く。10:48雪渓の傍で休憩する、「この辺りが半分ぐらいかな」という声が聞こえる。休んでいると霧が晴 れて、陽が照り始めてきた。ラッキー! コイワカガミ、ツガザクラ 11:05に薮沢小屋を経て五合目(大滝の頭)への分岐の案内標識に到着する。 |
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11:17鹿の防護ネットで囲まれた登山道にやってきた。直ぐに馬の背ヒュッテに到着する。この辺りはダケカンバ林
である。ここでトイレ休憩になる、トイレは有料。小屋の玄関にある温度計を見ると、14度、標高2640mである。 小屋のスタッフに尋ねると、「今年は例年より少し寒い」ということであった。「鹿が高山植物を食べて、被害が大きいので、 防護ネットをしている」との説明。馬の背ヒュッテのスタッフと一緒に写真を1枚撮ってもらう。 休憩が終わるとダケカンバの林を通って馬の背へ登ってゆくと緩やかな稜線へ出る。そこは丹渓新道コースへの分岐、馬の 背分岐である。私達は左へ折れて、緩やかなハイマツの稜線を登ってゆく。雲の間に甲斐駒ヶ岳が見えるが、やはりガスがか かっていて、良い写真にはならない。12時から休憩する。12:20に大雪渓を登り始め、途中から雪渓を左に横断する。 これまで登った大きな雪渓ではコースに赤線をしたり、旗を立ててたりして良く分かったが、ここには何の目印もない。 12:35仙丈避難小屋に到着。ここで13時まで昼食、休憩である。風力発電のプロペラが立ち並んでいる。 |
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昼食が終わると、薮沢カールの右側の壁を登る。岩礫の歩きにくい斜面を登って仙丈ヶ岳を目指す。相変わらずガスがかか
って視界は悪い。13:33仙丈ヶ岳の頂上に立つ。お天気が良ければ、北岳や鳳凰三山が見える筈だが、無理である。 集合写真を撮って、小仙丈岳へ向かう。岩礫の登山道を足下に注意しながら進み、ハイマツの小仙丈尾根を下る。左下に馬の 背ヒュッテが見える。岩場を過ぎれば、すぐ小仙丈ヶ岳である。麓にザックを置いて、ちょっと頂上まで登ってくる。 14:48リーダーとツーショット。 |
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小仙丈岳から下りると、再び荷物を背負って13:50下山開始。ハイマツの中、足場の悪い急坂の岩ゴロ道を下ってゆく。
樹林帯に入ると14:39に五合目の大滝頭に到着して、休憩する。休憩後、登った薮沢新道コースより更に急な傾斜の登山 道を注意しながら下ってゆく。16:09四合目通過。16:15正面に甲斐駒ヶ岳がどっしりと聳えている。三号目通過。 16:31休憩。シラビソの尾根を歩くのは気持ちが良い。17:10北沢峠の登山口に到着する。長衛荘では、昨日バスの 運転手さんが話したように、長衛祭りで賑わっていた。大平山荘到着は17:25であった。全員無事でおめでとう。 |
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